部下の能力-そして誰もいなくなった-

ある会社にそのフロア-を仕切る役員がいました。
あるとき彼はふと、「無能な社員を全員を首にすれば利潤は上がるのではないか」と考えて、それぞれの担当業務で”自分よりも”業務遂行能力の無いと”彼が思う”社員を徐々に辞めさせてゆきました。

数ヵ月後にそのフロア-に残っていたのは”その役員”自身1人でした。
彼は人間の評価を下すときにその人間の劣っている部分だけに注目していたため処分は殆ど全ての者が対象になってしまったのです。

たった一人でその事業の全てを遂行するため彼は全ての業務を外部の会社に委託しました。 しかし、彼の目は外部委託した会社の社員の能力も気になり始めました。

そして、さらに数ヵ月後、社内のあまりの変化が気になった彼の上司である会社の社長は理由を辞めた社員から聞き愕然とすると共にその役員を解任しました。

ついに、その日はやってきてしまいました。
ついに、あのフロア-には誰もいなくなってしまったのです。
”そして誰もいなくなった”


部下の能力を上げるも殺すも、上司の人材活用能力に依存する面が大きいと思います。
部下の能力が低いのは部下の問題ではなくて上司の部下の能力を引き出す能力が低いことが主な原因です。こういった能力のことを私は「上司力」と名づけています。

リーダーとなるものには業務に対する能力だけでなく人材活用能力も必要になります。


青い鳥症候群に悩む会社経営者がいます。
彼はいつも、能力のある部下がほしい、儲かる素材がほしいと、毎日アンテナを張っていろいろな話を聞きにいっています。でも、大切なことは、青い鳥を探すことではなくて青い鳥を生み出すことなのです。

自分の部下の能力を引き出し、今まで誰もチャレンジしていない分野を手がけることが大切なのです。

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